図書館の殺人

青崎有吾「図書館の殺人」を読了。再読。

本書は青崎の最高傑作であり、私の本格ミステリベスト10にも入っている。

青崎はデビュー作「体育館の殺人」から、その作風の論理性には定評があり、平成のクイーンと評されたりもした。

ただ結末の意外性には欠けていて、「水族館の殺人」でも同様の傾向にあった。

「図書館の殺人」ではこの点を克服し、有栖川レベルの論理性と綾辻レベルの結末の意外性を兼ね備え、日本本格ミステリ界で近年稀に見る傑作となった。

結末の意外性を重視した作品でも「犯人は狂人だったからです」というような説明が多い中、青崎は結末の意外性においてもその論理性を貫き、どうして犯人がそのような行動を取ったのか合理的な説明をつけている。 

ここに青崎の本格ミステリ作家としての誠実性が現れており、青崎は現在日本本格ミステリ界を代表する作家の一人となっている。

もう一度繰り返すが、「図書館の殺人」は本格ミステリ作家・青崎有吾の最高傑作である。